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DESIGN-2 空間をデザインする

「広さ」を作るのは、面積ではなく「目線のコントロール」

「広い」と感じるために必要なことは、もちろん実際に面積が大きいということにもよりますが、他にも様々な手法で演出することが可能です。よくあるのは、視線を屋外にまで届くようにして、壁が空間の境界であるという感覚を失わせる方法。「外と内の境界を曖昧にして…」と表現される私達日本人が得意とする方法です。縁側などを室内と庭の間に挟み、小さな段を数多く重ねることで、徐々に床と地面とを結びます。私達の目は壁や天井に空間の境界線を感じています。だからこれらの存在をぼやかすことができれば、どこまでも続く「広さ」を感じるというわけです。

そこで逆に、壁や天井など視線の行き止まりを見せないことで空間の境界を感じさせないという方法があります。街中を歩いている時、進む先の道が少し斜めに曲がっていることで、向こう側が見えなければ、そのすぐ先が行き止まりであったとしても、どこまでも続いているような錯覚を起こします。同じように、「絞り込まれた通路の先に広がる部屋がある」「吹抜はあるが、天井は見えない」という仕掛けを施すと境界をぼやかす効果を得ることができます。面積が限られているときほど、見えない部分を作るということが効果的です。

デザインはデコレーションにあらず

デザインは、必要を満たしたものに付加される装飾ではありません。温かさ、明るさというようなフィジカルに影響を与える性能と同じように、「心地よさ」を作り出す要素として、メンタルに影響を与える性能なのです。
家づくりにおけるデザインとは、一定のルールの下に、物事を選定したり、配置を調えたりすることで、私達の知覚に飛び込んでくる情報を心地よいものに調合する技術です。足し算ばかりの空間は、ゴチャゴチャするばかりです。引き算、掛け算、割り算も駆使して不要なものをそぎ落す。そうすることで、なめらかな調和を作り出すことこそがデザインです。

木をきれいにみせる

日本の住まいには、木は欠かすことのできない素材です。構造体に使うことも多いですが、装飾に木を使うことが多くあります。住まいの中に木を上手に使うと、空間に暖かみやぬくもりを与えます。また、木は意外と汚れにくく、メンテナンス性が良い性質も兼ね備えています。写真のように木が見える量(木視率)を変えることや着色の仕方によって、空間の表情が大きく変わります。

お気に入りの場所

私たちは、住まい手が「ここが好きだなあ」と思ってもらえるような“お気に入りの場所”が生まれることを願いながら設計を進めています。
それは家族全員一致でここ!という場合もありますし、家族それぞれが違った場所になることもあります。
「この家ではここがそんな場所になるはず」と考えて設計し、こちらの思惑(?)通りになることはもちろんうれしいのですが、私たちが思いもよらなかった場所を「ここが好きなのよ」と言われたりもして、それはそれで私たちにも新たな発見があって楽しいものです。また、わざと“曖昧な場所”としておいたところが、後日訪問したときにそのご家族らしい場所になっているのを見るのもうれしいですね。

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