連載「デュアルライフ」

SECOND BASE

断熱性能

 さて、話があちらこちらに散らかってしまったが、完成したセカンドハウスの性能、特に断熱性能についても記述しておきたい。住宅の品質や基本性能は、住宅のデザインと同じようにとても重要だからだ。要するにデザインは見た目がどうなるか、どうあるべきかの要素であり、品質や基本性能は住んでからの住み心地と大きく関わってくる。
 友人や知人を家に招いて、「あなたの家、素敵ね!」と言われたとしても、快適性が備わっておらず、冬はトコ冷えして寒く、結露やカビに悩まされている気持ち悪い家をたくさん見てきたからだ。
 僕は「家は住んでナンボ!」と考えている。この考えは2011年3月の東日本大震災と住宅との関わりの出来事で確信に変わった。
 ご存じの通り東北・北関東を大地震と大津波が襲い、広範囲な地域でライフラインが絶たれた。震災発生直後の停電戸数は東北電力管内で485万戸、東京電力管内で378万戸という膨大な数に及んだ。東北電力管内では復旧が遅れた宮城県を除いて、震災発生の4日後の15日までに9割が回復し、宮城県も10日後の21日に9割が復旧した。
 一方、都市ガス供給が停止した家は46万戸で8割以上が宮城県で、3月末時点でも復旧率は30%に届かなかった。
 3月半ばと言えば、東北地方は未だ冬の寒さが厳しい季節だ。大きな揺れに耐えたものの停電やガス供給停止によって暖房が使えなくなった家で、無暖房のまま寒さに凍えながら過ごす日々が続いたのである。もしもの時にインフラが途絶してしまい、暖房が使えなくなったら、どのような状況が起こりうるのか、また住宅そのものの断熱性能が高いことで、どれほど室温低下を抑えられるのか、罹災した住宅のあり方が初めて問われた課題だと僕は強く受け止めた。

参創ハウテックの実験住宅

 ある調査によると、次世代省エネ基準レベル(1999年の基準レベル)の住宅では自然室温が10℃を下回らず、寒さは感じたものの厚着や毛布などを使い寒さをしのげることができた。一方、ちゃんとした断熱工事を施していない旧基準以下の住宅は、外の気温と室温に大きな差がなく、罹災後に暖をとるのも容易ではなく、厳しい状況に追い込まれていたことが明らかになったのである。
 もちろん南北に長い日本の国土の特性上地域毎に性能区分が決められているが、次世代基準が言われてから16年余りが経過しているため、今から新築を計画するのであれば、将来に向けて30%~40%向上した性能に設えると間違いないだろう。
 このような思いが重なり合い、八ケ岳のセカンドハウスの温熱環境性能は、極寒の地北海道の基準を超えた性能と効率的な暖房設備により、四季を通じて室温が安定的に保たれ、且つランニングコストを抑えることを目標に計画した。
 窓には熱抵抗値が高いトリプルガラス樹脂サッシを採用し、屋根にも壁にも断熱性能と結露判定を行い、分厚い断熱材を入れた。
 また、セカンドハウスの使用頻度を考慮した上で温水パネルヒーターを採用したことで、厳冬期に外気温が零下10℃を下回っても暖房の予備運転熱だけで、床下温度を5℃前後に保てる。
 標高が高い場所にあることから選択した熱源の灯油の消費量を抑えることが可能で、面倒な冬期の水抜きが必要無くなった。冬場の水抜き作業は意外に難しく、水道管破裂などのトラブルが多い中、厳冬期でも使える仕様としてセカンドハウスの目玉アイディアになった。
 3回冬を過ごしたが、今のところ快調だ。

・・・つづく

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