連載「デュアルライフ」

SECOND BASE

断熱性能 その2

 さて、八ケ岳のセカンドハウスが冬暖かく、夏涼しく、且つ省エネであることには明快な理由がある。折角なのでもう少し住宅の温熱環境についてお付き合い戴きたい。
 世の中には家づくりに関するヨイショ本がたくさん出回っている。建築家が書いた本、工務店の社長が書いた本、住宅コンサルタントが書いた本、さらに工法やフランチャイズの経営者が出版したものまで含めると数えきれないほどの数に及んでいる。しかしそのほとんどが、売りたい住宅や製品を声高にPRしているだけで、内容は終始誇大広告であり、実験や工学に基づいている内容の本は希少だ。そう言う僕も工務店経営者のひとりだが、家づくりの相談にきた建て主さんの中には、自分で付箋を沢山貼った住宅本を持って来て、「この本にはこんなことが書いてありますが、どのように思いますか?」と質問責めにされることがある。
 僕はだいたいの場合、「執筆された方には大変申し訳ないのですが、すべて忘れてください。」と、お答えする。
 自動車産業、或いはITやバイオテクノロジーなどの最先端の産業と住宅業界を比べると一目瞭然だが、住宅産業には目を見張るようなイノベーションは存在しないと僕は思っている。
 それでも建築研究所(国土交通省管掌機関)などの公的機関が長い年月をかけて実験を行い、データ観測と収集から蓄積した知見をまとめ上げた工学的な技術書や論文は世の中に出回っている。昔ながらの木造住宅を建てる場合は棟梁大工に任せておけばそれなりの家が完成したものだが、現在の家づくりでは、職人の技量よりも住宅設計者や現場監督が持っている情報量や知識、とりわけ工学的な知識が何よりも家づくりに活かすべきだと確信している。

参創ハウテックの実験住宅

 読者の皆さんが暮らしている家はどうか?
 いよいよ寒さも本番を迎える季節になったが、特に古い木造住宅に住んでいる方は床冷えする家で、早朝の寝起き時やお風呂上りの脱衣場で身の危険を感じるような寒さを感じたことはないだろうか?暖房に頼り、灯油ストーブやガスストーブをガンガン使って健康を蝕む炭酸ガスをたくさん発生させたり、結露がひどい家に住んでいたりしないだろうか?
 暖かい空気は比重が軽く上昇する性質があるため、顔や頭のある高さと足元の温度では10℃程度の差が生じていることはよくある話なのだ。
 一般的な体感温度は、(室温+足裏など触れているところの温度)÷2だと言われているので、断熱をしていない家でいっぱいエネルギーと光熱費を使って温めたとしても、顔のあたりが20℃、足元あたりが10℃だとすれば、実際の体感温度は15℃ということになり、不快な寒さを感じるわけだ。詳しいことは後述するとして、最近では住宅の断熱と健康との関係についても多くの研究成果が発表されていて、断熱性能の高い住宅に居住することで、健康被害のリスクを低減できるという論文が大学や国の管掌機関から次々にリリースされている。
 日本人は家電や設備が大好きである。寒ければ暖房を、暑ければ冷房を高効率の冷暖房器具を使って解決できればそれで良しとしてしまうのが趨勢のようだ。その結果として快適性を得ることや省エネルギーの発想からどんどん遠ざかっていることに気づいていないのだ。

・・・つづく

東京で家を建てるなら・・・
新築、リフォーム、メンテナンスのことなど、
ご相談は参創ハウテックへ。 お問合せフォーム -お気軽にご相談ください-


お客様の声
パッシブ冷暖®
現場ライブ
八ヶ岳 SECOND BASE
参創のアフターメンテナンス「家守り」
工務店だからできる創意工夫の宝箱
国の政策への対応実績
工法と素材えらび
Comfort Craft Life
Houzzに登録中の文京区, 東京都, JPのSANSOH HOUTEC Co., Ltd.

セキュアサイトシールは、SSLで安全性が保たれていることを証明するシールです。