連載「デュアルライフ」

SECOND BASE

現場の状況

 一般的に地域工務店が建築する木造住宅の場合、着工してから竣工するまでに関わる業者(職能)は約20社余りに及ぶ。仮設(足場)、基礎、大工、木造プレカット、板金、塗装、左官、内装、電気、水道設備、ガス設備サッシなどの他に建築資材や住宅設備機器などの納入業者も関係する。
 さらに家づくりにこだわればこだわるほど、細かな職種が必然的に増えることになる。数を追い求めるハウスメーカーやパワービルダーは、表向きはこだわりを強調しているが、実際は工事の合理性を求め、前述の業者を躯体、内装、設備などのサブコンに束ねた施工体制を敷いているケースが多く、きめ細かさでは工務店の方が一枚上手だと考えた方が良いだろう。すでにハウスメーカーで家を建ててしまった読者にしてみれば、依頼先を決めるまではとても気持ちよく対応してくれたが、工事が始まった途端に全く融通が利かなくなり、ストレスだけが残った経験をお持ちの方もいらっしゃるのではないだろうか?
 では、地域工務店が建てる木造住宅の現場管理は、どの会社に頼んでも盤石な態勢かといえば、こちらの方も会社の考え方や社長の行動力によってマチマチであるのが実情だ。
 つまるところ腕の良い大工だけがいれば良い家を建てられるというのは大きな間違いで、建築現場に携わる協力業者への意思伝達や細かい指示を現場で実際にたたいている大工に依存するわけにはいかないのだ。大工の腕の良さは勿論大切だが、住宅品質確保の生命線は、現場監督の技量と能力で決まる。

現場の様子

 さて、このような能書きが始まると本題からどんどんずれてしまうので、八ケ岳のセカンドハウス建築の話に戻ることにする。
 友人として大変言い難い話だが、急ごしらえの工事体制は最初から見事に破たんしていた(笑)。2棟同時に木造工事を任せた地元の大工がなかなか現場に来ないのである。時々思い出したように現場に来て作業は進めるものの、職能レベルは大工(九)というより、大五か大六と揶揄できるレベルだった。
 そのうち「棟梁が怪我をした」とか「病気になった」と、言い訳が始まったことには流石に辟易してしまった。
 さらにまずかったのは、若い現場監督が現場で全く機能していなかったことだ。折角描いた図面も見ずに、適当に仕事をこなす大工、そんな大工の言いなりで全くチェック能力がない現場監督、そのような状況を認識できたのは、上棟後に現場を訪ねた時だった。
 Hさん自身も困り果てていて、何とか地元で大工を探して現場を立て直そうと躍起になっていたところだった。
 刹那的ではあるが思考停止。
 一施主として戦うべきか?それとも家づくりのプロとして対処すべきか?・・・このような迷いは全く抱かなかった。Hさんの会社に依頼した時から、一蓮托生の思いだったからだ。
 早速僕からの提案で参創ハウテックが信頼している大工のNさんに頼んでみることにした。
 当初は他の大工が一旦手をつけた仕事であること、東京から長野までは遠いことを理由にNさんは難色を示していたが、一度現地へ来てもらったところ、周囲の雄大な景色や環境をすっかり気に入ってくれたことと、Hさんの人柄に触れたことで、内部の造作は請けていただけることになった。
 Nさんが東京での仕事を片付けて八ケ岳山麓に来てくれたのは既に11月、山は冬の気配が近づいていた頃だった。

 ※Hさんの名誉のために追記しますが、僕のセカンドハウス建築の経験を活かして現在は、工事体制も整い、良い大工と現場監督にもめぐり逢い、遜色のない体制になっています。

・・・つづく

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