木のことをもっと知るための研修(林業~製材、二次加工)

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埼玉県秩父市の株式会社ウッディーコイケさんの工場を見学

 7月4日(火)に軽井沢建築社のスタッフと東京本社の若手設計スタッフ12名で、埼玉県秩父市に本社工場がある株式会社ウッディーコイケさんを訪問し、学んでまいりました。ウッディーコイケさんは林業から木材の製材、二次加工までを一貫して行なっている歴史のある木材会社です。

埼玉県秩父市の株式会社ウッディーコイケさんの工場を見学

 もう20年近いお付き合いになりますが、10数年前に長期優良住宅認定制度に先駆けて国土交通省の主管により「超長期優良住宅」「長期優良住宅先導事業」の名称で提案モデル事業がありました。住宅の長寿命化に向けたアイディアを広く住宅事業者から募集し、秀逸な提案を採択し、助成金対象になる事業でした。これには多くの住宅事業者が応募し、アイディアを競い合いました。

 弊社は「東京家づくり工務店の会」という地域工務店の協働グループを立ち上げ、応募した提案が2008年から3年連続採択されるという快挙を成し遂げ、その提案スキームの中核を成したのがウッディーコイケさんでした。


埼玉県秩父市の株式会社ウッディーコイケさんの工場を見学

 東京近郊の里山から切り出した木材を利用して第二の森をつくる。この取組みがきっかけになり、今でも弊社の在来木造工法のプレカット材は東京、軽井沢とも同社から供給を受けています。

 今回の研修は弊社の若手社員や見習い大工が木造建築の原点を知り、木造技術の知見と知識を深める目的でウッディーさんのお力添えできっちり研修してきました。


埼玉県秩父市の株式会社ウッディーコイケさんの工場を見学

【山と林業】

 ウッディーコイケさんが管理する山から伐採する樹種は、杉が90%、檜が10%の割合です。秩父周辺の山林は傾斜地が多く、伐採した木材は数百メートルはあろうかというワイヤー架線に滑車をかけ、林道まで搬出します。


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【貯木場】

 搬出された木材は一旦貯木場に運ばれ、樹種・太さ・長さによってポケットと呼ばれる区画に分けられます。


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【製造工程】

 まず製材工場で使用されるエネルギーは木材の皮や葉材を利用したバイオマス発電によって賄われています。貯木場から運び込まれた丸太は皮むき機に通され、その後仕分けされて次の工程で角材へ加工されます。長さを整えた角材は人工乾燥機に入れ、約2週間かけて含水率を15~20%に減少させます。


埼玉県秩父市の株式会社ウッディーコイケさんの工場を見学
埼玉県秩父市の株式会社ウッディーコイケさんの工場を見学

埼玉県秩父市の株式会社ウッディーコイケさんの工場を見学

【検査工程】

 乾燥炉から搬出された角材は。反り・曲がり・ねじれ・割れなどの目視検査と強度試験を受け、合格した材料のみが次の工程に運び込まれます。

【二次加工(プレカット)】

 構造材として検査を通った角材に、CADデータに基づいて自動でホゾ・アリ加工が施されます。加工された構造材は邸別に保管され、その後出荷されます。


埼玉県秩父市の株式会社ウッディーコイケさんの工場を見学
埼玉県秩父市の株式会社ウッディーコイケさんの工場を見学

 林業から製材、二次加工までをワンストップで行なう木材会社は決して多くは存在しません。弊社が株式会社ウッディーコイケさんから供給を受ける意味は、木材の素性(トレイサビリティ)を大切にしたいからです。今回の研修に参加した弊社若手スタッフは、ウッディーコイケさんが管理する山や林業の様子、作業環境の険しさを見て、木の大切さを痛感したようです。

埼玉県秩父市の株式会社ウッディーコイケさんの工場を見学
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株式会社ウッディーコイケ ホームページ

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