在来軸組工法
CONCEPT
環境に良い家は住まい手にとっての良い家と繋がっています
意味と根拠を考えた木造住宅のつくり方
国内の戸建て新築住宅における長期優良住宅の普及率は、令和3年度(2021年度)実績で27.7%です。この制度が開始されてから既に10数年が経ちますが、未だ7割以上の新築木造住宅が性能や耐久性の根拠を示さないまま建てられてしまっていると言っても過言ではありません。
当社はこの制度開始に先だって行なわれた国土交通省主管による長期優良住宅先導事業の応募提案に、一般社団法人東京家づくり工務店の会の主要メンバーとして応募書類をまとめ上げ、3年連続で超難関の審査を突破し、見事採択されました。木造住宅の本来あるべき方向性を学び、実感することができました。
「いいものをつくって、きちんと手入れして、長く大切に使う。」まさにSDGsの開発目標を実現するためにも、一棟一棟をしっかり設計し、丁寧に施工して、長持ちさせて住み継ぐことができる価値ある木造住宅の普及に貢献しています。
国産材をできるだけ使って家を建てる
2021年~2022年にかけて「ウッドショック」と呼ばれる深刻な木材不足と価格高騰が、日本の木造住宅建築を震撼させました。北米や欧州などからの輸入木材の世界的需要が一気に増加し、日本国内に輸入木材が流通しなくなる事態に直面したのです。
当社の木造在来軸組工法の構造材は、もともと林業・製材・加工をワンストップで行なっている工場とつながりが深く、国産材の比率がもともと高かったため、最小限の納期遅れだけでウッドショックの影響を軽減することができました。
いよいよ環境と向き合う時代が到来しました。当社の木造在来軸組工法建築においても国産材を積極的に使うことを心掛けています。
ウッドマイルズ関連指標
ウッドマイルズとは、ウッド(wood)・マイルズ(miles)という字の如く木材の輸送距離を示します。そして、木材の輸送量(m3)にこのウッドマイルズ(km)を掛け合わせた数値を「ウッドマイレージ(m3・km)」と呼び、国や世界の木材の総輸送距離という木材消費の態様を示すマクロな指標として使っています。ウッドマイルズの一つの意義はこの地域材の環境貢献という側面を明快に定量化し分かりやすく消費者に訴えるところにあります。
強度が担保された木を使う
大切なのは家の構造に使う木材の強度と含水率をしっかり測定し、品質の担保を確実に行うことです。
里山の木材を使って家を建てる
日本の木造住宅供給はそのほとんどを海外からの輸入木材に委ねています。国産材、特に東京に隣接する埼玉近県の杉・桧を有効に活用した家づくりは、一味も二味も違います。参創ハウテックでは、林業から製材・乾燥・プレカット・現場納入まで一貫した仕組みを持ち、信頼できる木材会社・株式会社ウッディーコイケとコラボレーションすることにより、供給体制が整いました。
どんなに工業化が進歩しても、感性が成せる大工職人の経験と勘、さらに伝承された匠の技には存在感が漂います。腕利きの大工さんが、全棟構造計算を徹底した安全・安心工法で信頼の家づくりのお手伝いを致します。
伐採風景
丸太の集積風景
丸太表皮むき風景
芯持ち材のトリミング風景
人工乾燥工程
プレカット工程