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「感謝しても、感謝し尽くせないこと」

PHP出版社刊 トップが綴る一日一話「いま伝えたい!感謝の心」(書籍)

 東京にいても三月十一日の震災の余波から、生産拠点の罹災による生産減少とサプライチェーンの途絶を通じて中小企業経営の舵取りを案じざるを得ない状況が続いていた頃、弊社の創業に深く寄与してくださった建材問屋の社長が急逝した。十四年前、私が勤めていた工務店が親会社の倒産に巻き込まれ、遺憾千万の思いで過ごしていた時に声を掛けくださった恩人だった。

「君のことは、いろいろな人から聞いている。他の社員は大丈夫か。モノづくりができる会社が私の夢だ。」

と少年のように目を輝かせ、笑みを浮かべながら熱く語られたことを思い出す。偶然にも共通の知人がいたことから、起業は早々と実現することができ、その資金のほとんどを用立てて下さった方だった。

 危篤の一報を聞いて、緊急入院した病院へ駆けつけたが、数分の差で看取ることが叶わず、直接、感謝の気持ちを伝えられなかった無念さだけが残ってしまった。

 それ以降、密葬、社葬、四十九日法要と瞬く間に時が過ぎたが、霊前に向かい、心の中で、「ありがとうございます。」と何度繰り返しただろうか。他にふさわしい言葉が見つからなかったからだ。

 物欲や自尊心、さらに虚栄心が強いと、感謝の心は薄くなる。感謝の心が薄ければ人の進歩向上は止まる。頭でこのロジックを理解していても、なかなか行動は伴わないものだ。起業して数年が過ぎ、業界筋からも評価される会社へ成長してきたときなど、今があるのは自分の力によるものだと過信することもあった。私を陰で支えてくれた周囲の方々の恩義や絆によって、自分が活かされていたことを失念しそうになったのだ。

 仏事に臨席した折、初老の紳士が声を掛けてくださった。その方は故人の親友だった。

「創業してもう十四年経つのか。当時、彼から会社設立について相談されていてね。もちろん君の存在も聞いていて、私は起業に大賛成したのだよ。」

 涙が溢れた。恩は人から人へ繋がっていることをあらためて自覚させられた。

 私が繋がっているすべての人に感謝の言葉を贈りたい。「ありがとうございます。」

清水 康弘

トップが綴る一日一話「いま伝えたい!感謝の心」 2011年11月28日発行 PHP研究所

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