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「人はつねに生まれ変わることができる」

PHP出版社刊 トップが綴る「さあ、前に進もう!-私が励まされたひと言」(書籍)

 朝、目覚めた瞬間から身体が重い日が続いたことがある。自分を前向きに変えようとたくさんの自己啓発書も読んだし、数々の経営者研修にも参加してきた。万全な仕事をするために、可能なことはすべてやった。それなのに仕事の業績が順調になりかけた途端に、次の高い障壁にぶつかる。神は乗り越えられない試練は与えないというが、どうして自分にだけ不運が降りかかるのだろうか。無我夢中で仕事に向き合った創業時は、日々苦労の連続だったことを思い出す。自分のせいだけで起こったのではない問題の解決に奔走しているうちに、時に前向きだった仕事に対する意欲が心のどこかで枯渇していくのがわかる。

「いったい、自分は何(誰)と戦っているのだろうか。」そのようなマイナスの考え方が自分を支配し、自問自答する時間が過ぎていったときのことだった。信頼できる知人にはじめて胸の内を明かした。その知人は私に、

「人はつねに生まれ変わることができるよ。でもそれは自分次第だけどね。」

と、アドバイスし、さらに次のような言葉を続けた。

「あなた自身の価値を高めるためには、あなた自身が最良のさらに上を目指して成長することが必要だ。新しい考え方をどんどん吸収するスポンジになることが大切ではないか。近頃のあなたは、水分が不足し、少し硬くなったスポンジのようだね。」

 身体に電流が走ったような感覚を体験した瞬間だった。自分は何のために経営者を目指したのだろう。当初は自分が生まれ変わるつもりで起業したはずではないか。他者のために価値を生み出し続ける発想を持ち、行動しなければ、会社や社員はもとより、取引業者や私を応援してくれた顧客までもが針路を見失ってしまうだろう。

「そうか、まずはスポンジになろう。さらに人のために尽くす人物になろう。人は生まれ変われるのだから」と、心に誓った。それも責任や義務としてだけではなく、普段着のありのままの自然体の自分のままで生まれ変われる歓びを味わうことだと確信した。

 企業人であれば必ず競争社会の渦中で、競争相手の会社やヒトやモノと対峙し続けているだろう。しかし、現実的には私たちは物言わぬ己の潜在能力と競争しているだけだ。

清水 康弘

トップが綴る「さあ、前に進もう!-私が励まされたひと言」 2012年12月12日発行 PHP研究所

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