DESIGN-5 省エネルギーをデザインする
DESIGN
"省エネルギーデザインにおける3つの柱
省エネルギーデザインにおける
「3つの柱」
ここ数年、私たちがもっとも力量を上げようとしてきたのは、この省エネルギーのデザインかもしれません。この3つはいずれも重要ですが、その中でもとくに室内環境のデザイン(パッシブデザイン)において深い設計力が求められます。
① 室内環境のデザイン(パッシブデザイン)
室内環境のデザインは「太陽や風の力をうまく活用・調節するための設計」なので、この内容は暖房、冷房、照明の省エネルギーに直結します。
② 自然エネルギー利用設備の導入
太陽光発電や太陽熱給湯の導入を検討します。この2つの設備はそれぞれに特徴があり、施主の希望に応じた提案を行ないます。
空気集熱式ソーラーシステム
冬の日中、金属屋根は暖められます。暖められた空気は、ファンによって屋内に取り込まれます。床下の蓄熱層(土間コンクリート)は、暖められた空気によって蓄熱されます。
③ 高効率な設備の導入
冷暖房機器、給湯設備、照明機器、換気扇といった設備機器をどう選ぶかということもエネルギー消費量に大きな影響を与えます。客観的な情報に基づき、コストとのバランスも考えながら最適なものを提案します。
省エネルギーを「見える化」する
省エネ住宅であることを訴えるのは誰にでもできますが、大事なのは「どんなことをすれば、どれだけの省エネルギーになるか?」を具体的に提示することです。私たちはこうした数字をできる限り高い精度で提示したいと考え、関連する専門的な情報を積極的に集め、その理解に努めています。
このグラフは「ある住宅モデル」を想定したときのエネルギー消費量を試算したものです。
私たちが提案する実際の住宅それぞれについて、こうした試算をすることも可能です。
このケースですと、3kWの太陽光発電を設置することで、ゼロエネルギー住宅になることがわかります。
次に、このグラフは同じケースで年間光熱費を試算したものです。
省エネルギーのためにどんな投資をすれば、どれだけの金銭的なメリットが得られるかということが、こうした試算を行なうことでわかるようになるわけです。
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