DESIGN-4 性能をデザインする
DESIGN
たくさんある性能のうち、もっとも重要な性能は
構造省エネ長寿命
たくさんある性能のうち、
もっとも重要な性能は
「構造」「省エネ」「長寿命」
建ち並ぶ住宅街では、お隣があまりに近くて採光上有効な窓をなかなか設けられないことも珍しくありません。でも、季節ごとの太陽の動きを観察すれば、ちいさな窓でも効果的な日光を得られるし、インテリアを白っぽくすることで、反射光を部屋の奥の方まで引込むことだってできるのです。同じ条件の敷地なのに計画次第で建物の中の環境は大きく変わってしまいます。
構造を考えながらプランニングする
プランニングは建物の構造性能に影響を与えます。ひとつの空間が大きくなるほど、窓が大きくなるほど構造は不安定になっていきます。こうしたことを意識せずに空間や開放感を強く重視してプランニングを行えば、無理のある構造の建物になってしまいます。私たちが目指すのは、豊かな空間と安定した構造を両立させる建物です。
広い空間が実現できるSE構法を使いこなす
そういう意味で「SE構法」は、大きな空間をつくりながら、確実に安定した木構造の建物を実現させる優れたシステムです。こうしたシステムを適切に導入することにより、私たちが目指す「豊かで安定した構造の建物」の実現に向かいます。
構造計算を行って性能を確認する
構造計算にも限界はあり、それに頼り切ることはよくないと考えていますが、プラン・フレームの組み方・部材の選定などの問題を発見し、構造のデザインを全体から細部にわたるまで適切なものにするには構造計算を実施することが極めて有効です。
建物の長寿命化を阻害するデザインをしない
雨が多い日本では、雨漏りが建物を傷める大きな原因になっています。ほとんどの雨漏りは「部材と部材の接合部(取り合い部)」が原因になるので、まずはいかにこの箇所を少なくするかを考え、次にはそうした箇所が生まれても(ゼロにすることは不可能ですが)、雨水の浸入リスクを最大限に抑えた標準仕様ディテールが施工可能な設計にしておきます。
このあたりは、実は「きれいに見せる」「かっこよく見せる」というところと関係してくるのですが、私たちはまず雨漏りのリスクヘッジを優先的に考え、その範囲の中で最大限に「きれいに、かっこよく見せる」というデザインを追求していくわけです。
維持管理を考えたデザインを行なう
床下点検ができるように1階床高さをデザインする。
点検の必要な配管類はまとめて設置する点検しやすい場所をつくる。
劣化により交換が必要な物もあります。交換できるよう設計することも大切です。
住宅の性能とは?住宅性能表示制度と私たちが実現するもの
※表は横にスクロールできます。
住宅性能表示の概要と当社の対応 | ||||
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構造の安定 | 地震や台風に対し、倒壊・崩壊・損傷などの損害を低減させる基準 | 等級1(基準法レベル)〜等級3 | 等級2以上 | すべての住宅について 耐震等級2、3を確保 |
省エネルギー (温熱環境) |
断熱、日射遮蔽、結露防止に対する基準 | 等級1〜等級4 (次世代省エネ基準レベル) |
等級4 | すべての住宅について 等級4を確保 |
劣化の軽減 | シロアリや木材の腐れを防止する措置 | 等級1〜等級3 | 等級3 | すべての住宅について 等級3を確保 |
維持管理への配慮 | 配管を中心としたメンテナンスをしやすくする措置 | 等級1〜等級3 | 等級3 | すべての住宅について 等級3を確保 |
火災時の安全 | 防火等に関する措置 | 等級1〜等級4 | なし | 該当する法律を遵守 |
空気環境 | ホルムアルデヒド対策に関する措置 | 等級1〜等級3 | なし | すべての住宅について 等級3を確保 |
光・視環境 | 窓の面積等に関する基準 | なし | なし | パッシブデザインの一部としてさらに高いレベルを実現 |
音環境 | 外部からの遮音に関する窓の基準 | 等級1〜等級3 | なし | 基本的には等級2以上 |
高齢者への配慮 | バリアフリーに関する措置 | 等級1〜等級5 | なし | 施主の要望に合わせる |
防犯 | 窓からの侵入防止に関する基準 | なし | なし | 施主の要望に合わせる |
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